Bitget初心者ガイド - USDT-M/USDC-M先物とCoin-M先物の解説
暗号資産(仮想通貨)の先物取引には、主にUSDT-M/USDC-M先物とCoin-M先物の2種類があります。Bitgetは、USDT-M無期限先物、USDC-M無期限先物、Coin-M無期限先物、Coin-M受渡先物を提供しており、どれが適しているかはトレーダーによって異なります。 この記事では、初心者が簡単に取引を開始できるように、それぞれの先物の機能と使用例を詳しく説明します。
BitgetのUSDT-M無期限先物とUSDC-M無期限先物
USDT-MおよびUSDC-M無期限先物は、それぞれステーブルコイン(USDTおよびUSDC)建てで決済されます。このタイプの先物には有効期限がないため、柔軟性を重視するトレーダーに最適です。 人気の取引ペアには、BTCUSDTとETHUSDCがあります。先物価値は法定通貨で計算され、取引手数料は資金調達率に基づいており、ポジションサイズは簡単に理解できます。
• 長所:仮想通貨に交換する必要がないため、初心者にも適しており、管理も簡単です。
• 短所:利益は値上がりしない安定した資産であるUSDTで決済されます。
• 適している人:新規ユーザーや安定した収益を求めるトレーダーに最適です。
BitgetのCoin-M無期限先物とCoin-M受渡先物
Coin-M先物は、BTCやETHなどの仮想通貨建てで決済されます。先物には、有効期限のない無期限先物と、指定日に決済される受渡先物(例:BTCUSD 0628)の2種類があります。
• Coin-M無期限先物:BTCUSDなど。これらは仮想通貨で決済され、評価され、取引手数料は資金調達率に基づいて決定されます。
• Coin-M受渡先物:ETH0927など。これらは有効期限が切れると仮想通貨で決済され、受渡手数料が発生します。
• 長所:利益は原資産に結びついているため、長期保有者や現物ポジションのヘッジに最適です。
• 短所:ポジションサイズを仮想通貨で計算する必要があり、複雑さが増します。
• 適している人:プロのトレーダーまたは仮想通貨市場のボラティリティに精通しているトレーダー。
USDT-M先物とCoin-M先物の主な違い
カテゴリー |
USDT-M/USDC-M無期限先物(リニア) |
Coin-M無期限先物(インバース) |
Coin-M受渡先物(インバース) |
決済通貨 |
通常、USDTまたはUSDC(ステーブルコイン) |
通常、BTCなどの仮想通貨 |
通常、BTCなどの仮想通貨 |
一般的なペア |
BTCUSDT、ETHUSDCなど |
BTCUSD、ETHUSDなど |
BTCUSD0628、ETH0927など |
先物価値 |
法定通貨 |
仮想通貨 |
仮想通貨 |
有効期限 |
なし |
なし |
あり |
取引手数料 |
資金調達料 |
資金調達料 |
受渡手数料 |
特徴 |
損益額がわかりやすい |
損益額は換算が必要 |
損益額は換算が必要 |
適したユーザー |
初心者 |
初心者・経験者 |
経験者 |
ユースケースの比較
以下の例は、各先物の使用方法を示しています。取引スタイルに最適なものを選択する際にお役立てください。
シナリオ1:短期投機(USDT-M無期限先物)
• BTCは短期的に上昇すると考えて、USDT-M無期限先物(BTCUSDT)でロングポジションを建てます。
• 取引の詳細
○ 参入価格:BTC = 60,000ドル
○ ポジションサイズ:1 BTC(想定元本 = 60,000 USDT)
○ レバレッジ:10倍(マージン:6,000 USDT)
結果
• BTCが61,000ドル(+1,000 USDT)に上昇した場合
○ 利益 = 1,000 USDT(USDTで決済)
• BTCが59,000ドル(-1,000 USDT)まで下落した場合
○ 損失 = 1,000 USDT
適している人:短期トレーダーと初心者(損益額がわかりやすく、ユーザーフレンドリー)
シナリオ2:長期保有とヘッジ(Coin-M無期限先物)
• 現物で1 BTC(参入価格は60,000ドル)を保有していて、市場の下落を懸念しているとします。
• 現物保有分をヘッジするため、Coin-M無期限先物(BTCUSD)のショートポジションを建てます。
○ 参入価格:BTC = 60,000ドル
○ ポジションサイズ:1 BTC(想定元本 = 60,000 USDT)
○ レバレッジ:5倍(マージン:0.2 BTC)
結果
• BTCが50,000ドル(–16.67%)まで下落した場合
○ 現物損失 = -10,000 USDT(BTCの価値が減少)
○ 先物利益 = 0.2 BTC(ショートポジションから得た利益)
○ 実質的な効果:先物の利益が、現物の損失の一部を相殺
適している人:下落リスクをヘッジしたい長期保有者および機関投資家。
シナリオ3:満期時の裁定取引(Coin-M先物)
• BTCUSD0627の受渡先物が59,000ドルで取引されているのに対し、現物価格は60,000ドルで、これは裁定取引のチャンスです。
• 1 BTCUSD0627の受渡先物でロングポジションを建てて満期まで保有します。
結果
• 満期時に現物価格が60,000ドルのままの場合
○ 決済価格 = 現物価格(60,000ドル)
○ 利益 = 1,000ドル(60,000 - 59,000)
○ 実際のリターン = 0.0169 BTC(1,000 ÷ 59,000)
適している人:先物価格と現物価格の差異から利益を得ようとするプロのトレーダーや裁定取引トレーダー。
使用場面 |
先物タイプ |
目標 |
損益決済 |
こんな方におすすめ |
短期的な投機 |
USDT-M無期限先物(BTCUSDT) |
安く買って高く売り、迅速に利益を得る |
USDT決済 |
初心者、短期トレーダー |
リスクヘッジ |
Coin-M無期限先物(BTCUSD) |
現物保有分を下落リスクから守る |
BTC決済 |
長期保有者、機関投資家 |
満期時の裁定取引 |
Coin-M受渡先物(BTCUSD0627) |
現物と先物の価格差から利益を得る |
BTC決済 |
プロのトレーダー、裁定取引トレーダー |
まとめ
初心者にとっては、USDT/USDC-M先物とCoin-M先物のどちらを選択するかは、個人的な好みだけでなく、幅広い市場環境によっても左右されます。市場の変動が激しい場合、USDT-M先物またはUSDC-M先物は、急激な価格変動のリスクを制限するのに役立ちます。新規ユーザーには、使いやすくリスクも管理しやすいUSDT-MまたはUSDC-Mの無期限先物から始めることをお勧めします。一方、経験豊富なトレーダーは、市場動向に基づいてCoin-M先物を選択し、ポジションをヘッジしたり、資産価値の向上から利益を得たりすることができます。
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