クウェート、違法仮想通貨マイニングの取り締まりを強化
クウェートが違法仮想通貨マイニングの取り締まりを強化
かつてビットコインマイニングのコストが最も安い国の一つであったクウェートは、深刻化するエネルギー危機による電力需要の増加を理由に、違法マイニング行為の取り締まりを強化している。
クウェート当局は、無許可で行われている違法な仮想通貨マイニング活動に対抗するため、仮想通貨マイニング業者は、エネルギー消費量ゆえに規制圧力に直面。2025年5月1日(木)、仮想通貨マイニングサイトが国の電力網に大きな負担をかけているとして、取り締まりを開始した。
同国内務省によると、仮想通貨マイニングをしている住宅を標的とした大規模な捜査を開始。現地メディアの 報道 によると、この一斉捜査の結果、仮想通貨マイニングに関与した疑いのある60人以上が捜査対象となり、内務省は、仮想通貨マイニング行為について、次のように述べている。
電力の違法な搾取であり、住宅地、商業地域、サービスエリアに停電を引き起こす可能性があり、公共の安全に直接的な脅威となる。
なお、検察官は捜査が継続中で、捜査の一環として住宅内にマイニング機器が設置されていると事を明らかにしている。これらの物件への電力供給を復旧するには、内務省の許可が必要となる。現在、作戦の一環として、特定の地区で追加の捜索と検査が行われている。
シェイク・ファハド・アル・ユセフ(Sheikh Fahad Al-Yousef)首相とスバイフ・アル・ムハイジーム(Subaih Al-Mukhaizeem)電力大臣は、この作戦を自ら監督しており、両氏は、この取り組みは、国内で増加する電力消費量を監視し、電力網への潜在的な損害を防ぐために実施されたと述べている。
クウェートはエネルギー消費量の増加に苦戦
この措置は、急速な人口増加と気温上昇により、同国が度重なる停電に直面する中で行われた。
5月には気温が32℃から39℃まで上昇し、電力網に大きな負担がかかり、エアコンの普及は、電力需要全体の大きな要因となっていると同時に、世界で最も電気料金が安い国のトップ20にランクインしている。 報告 によると、クウェートの電気料金は1キロワット時あたりわずか2.9セントで、ほとんどの先進国よりもはるかに安い。
電力はPoW(プルーフ・オブ・ワーク)マイニングにおいて最も重要な要素の一つであるため、同国のような場所では、マイナーの競争力が他の多くの国よりも高い。そのため、クウェートは仮想通貨マイナーにとって魅力的な国となっており、仮想通貨マイニングが最も安価な場所の一つとなっている。
当局者らは、これらの作戦はエネルギーインフラへの負荷を軽減し、規制されたエネルギー消費を確保するための重要な一歩であると主張。イランをはじめとする複数の国も、無秩序なマイニングがエネルギー供給の安全保障に及ぼす悪影響を理由に、同様の措置を講じている。
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