香港のビットコインとイーサ現物ETF、初日に2億ドル集める

香港のビットコインおよびイーサ現物ETFは、4月30日のデビュー以来、1日で合計2億ドル以上の資産を集めた。

アーカム・インテリジェンスが提供した データ によると、ボセラ・ハッシュキー・ビットコインおよびイーサ現物ETFは、それぞれ964ビットコイン (BTC) と4,290イーサ (ETH) を保有し、総資産運用額は7,194万ドルに達している。一方、ブルームバーグのシニアETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、チャイナAMCが作成したビットコインおよびイーサ現物ETFが合計1億2,361万ドルの資産を集めたことを明らかにした。

記事公開時点では、香港証券取引所は、3番目のETF発行体であるハーベスト・グローバルのビットコインおよびイーサ現物ETFの 資産運用データ はまだ更新していない。しかし、この2つのETFの合計取引高は2,300万ドルに 達している 。

香港でのETFに集まった資産は、米国市場での同種商品と比較すると見劣りしている。米国では、ビットコイン現物ETFは、デビュー最初の週に40億ドル近くの資産運用額を集め、1月12日（ウォール街での初取引日）だけでも45億ドルの取引高を記録した。

「私たちは香港市場に対する期待を下げるよう警告していた」とバルチュナス氏はコメントした。「とはいえ、数字を香港市場だけに当てはめれば、これは大きな出来事だった。例えば、チャイナAMCのビットコインETFは初日で1億2,300万ドルを集め、過去3年間で香港で発売された82のETFの中で既に6位、全体でも上位20%に入っている。」

一方、ハッシュキーは「重要なのは、香港居住者以外の方も、顧客デューデリジェンスなど現地規制の要求を満たせば、ETFの申込みや購入を行うことができることだ」と述べた。さらに、香港の仮想通貨ETFは、投資家がBTCやETHを使って直接ETFを申込むことを可能にしており、これは米国の同種商品では利用できない仕組みだ。

香港の規制下にある仮想通貨取引所OSLが4月28日に行った調査によると、香港在住の仮想通貨に詳しい回答者の76.9%が、新しく登場したビットコインおよびイーサ現物ETFへの投資を計画していることがわかった。「この投資家センチメントの高まりは、デジタル資産が地域経済における受け入れられつつある重要性と成長を強力に示唆しており、香港は再びデジタル資産ハブとしての地位を築きつつある」と、OSLの執行役員で規制責任者であるゲイリー・チュー氏はコメントした。