90億ドル以上のマウントゴックス時代のビットコイン（BTC）が数週間以内に市場に戻ってくる可能性がある。K33リサーチのアナリストたちは、これが「市場を驚かせ」、ビットコインの価格にマイナスの圧力をかけるかもしれないと分析している。

今週初めに レディット で、マウントゴックス（Mt. Gox）の債権者たちが自身の請求に関する更新情報を目にしたと報告し、多くの人が仮想通貨の支払いが間もなく行われる可能性があると解釈した。更新情報には、債権者に対してどれだけの仮想通貨と法定通貨が支払われるべきか、また返済が完了した日付が含まれていた。

新たな更新情報によれば、債権者は来月早々にビットコインの返済を見るかもしれない。これは3月の法定通貨の返済スケジュールに類似していると仮定した場合だ、とK33リサーチのアナリスト、アンダース・ヘルセス氏とヴェトレ・ルンデ氏は4月23日のマーケットノートで書いている。

マウントゴックスの債権者12万7000人には、ビットコインで94億ドル以上、ビットコインキャッシュ(BCH)で7200万ドルが支払われる予定だ。

「マウントゴックスのコインは、今後数週間で価格にマイナスの影響を与える重要な要因になるかもしれない」とK33リサーチのアナリストらは述べている。

ビットコインの放出が必ずしも売り圧力に直結するわけではないが、14万2000BTCと14万3000BCHの「オーバーハング」は市場を驚かせる可能性があると彼らは付け加えた。ビットコインは現在、約6万6700ドルで取引されているが、最近の値動きは中東での地政学的緊張と4月20日のビットコイン半減期に起因するとされている。

マウントゴックスの債権者は、2014年2月に同取引所が破綻して以来、10年以上にわたり資金の返還を待っている。1月には、マウントゴックスの管財人が債権者の身元確認と、ビットコインおよびビットコインキャッシュの返済に使用される仮想通貨取引所のアカウントを確認するために連絡を取り始めた。一方、昨年12月の報告では、一部の債権者がすでに日本円の返済を受け取り始めていることが 示されていた 。K33の報告書によれば、3月にはさらに多くの債権者が法定通貨の振り込みを受け取ったという。マウントゴックスは、基本返済、早期一括返済、中間返済の最終期限を2024年10月31日としているが、これは変更される可能性がある。